柳刃包丁の使い方(用途)

柳刃包丁は刺身を引くための包丁です。
柳刃包丁は刺身包丁とも呼ばれていることからわかる通り、刺身を引くときに使用する包丁です。
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柳刃包丁の選び方
Q 柳刃包丁を選ぶポイント
刺身を綺麗に切るためには鋭い切れ味が求められますが、そのためには「鋼材」と「サイズ」が重要になってきます。
特に鋼材は切れ味の要になるため重要になってきますので、鋼(はがね)を選ぶことをお勧めします。
ですが、鋼(はがね)は手入れを怠ると刃全体に錆びが出てしまいますので、メンテナンスに自信がない場合はステンレス鋼と言う選択もあります。
また刺身は一回で引き切る必要があるので、出来るだけ長いサイズを選ぶのが良いです。
Q 柳刃包丁のサイズの選び方
刺身の断面を綺麗に角が立つようにするためには、刃全体を使用して引き切りをする必要があるため柳刃包丁は刃渡りは長くなっています。
そのためサイズは長い刃渡りを選ぶのが良いです。
ですが、家庭用として使用される場合はキッチンの広さやまな板の大きさの関係上、大きすぎると扱いづらくなりますので210mm~240mmのサイズが良いです。
料理人の場合でしたら270mm~300mmのサイズを選ばれる方が多いです。
Q 鋼かステンレス鋼か?
鋼の特徴は切れ味の鋭さ、そして研ぎ直しのし易さです。その反面水分の弱く手入れを怠ると刃が錆びてきます。
ステンレス鋼は錆びに強くメンテナンスがし易いのが特徴です。切れ味も年々良くなってきていますが、 砥石のかかりが悪く研ぎにくいのがデメリットとなります。
切れ味と研ぎ易さを重視するなら鋼、錆びに強くメンテナンスのし易さを重視するならステンレス鋼をお選びください。

Q 価格の違いについて
同じ包丁なのになぜこれだけ価格差があるのか?
それは使用している鋼材が異なることと、そしてもう一点包丁を造る職人と造る工程にどれだけ手間がかかっているかの違いによって価格が変わってきます。
それによって包丁の硬さ(硬度)と粘り(靭性)が変わります。
そのため価格が高い包丁ほど使用している良い鋼材を使用して、製造工程に手間をかけて造っているためより切れ味が鋭く、切れ味が長持ちする包丁になります。
さらに価格が上がるほど、握った時にハンドルが持ちやすく、重心のバランスが良い使いやすい包丁になります。
