一文字さんの包丁は硬いのでよく刃持ちします
包丁って消耗品ですよね。毎日使って毎日研ぐというのを習慣にしていたのですが、それだとすぐに減ってしまう。
ただ、良い包丁は研ぐ回数がそこまで多くなくて良いことに気づきました。毎日使っていると、刃が傷まない使い方もできるようになってくるんです。
なので、ちゃんと使ってタイミングを見て手入れさえすれば毎日研ぐよりもむしろ長持ちします。
もっと若い時は調理技術を比べたいじゃないですか。「どれだけ魚はきれいに捌けるの?」「どれだけ薄くカツラ剥けるの?」みたいな。
そのために、包丁をピンピンに研いでやる!みたいなのがありました。
だけど、今になるとそれはもちろん必要なんだけれども、結果どんなおいしい料理が作れるかっていうのが大事だな、と思うようになりました。
とくに一文字さんの包丁は硬いのでよく刃持ちします。形もだいぶ変わってしまいましたが、まず欠けることは無い。店員さんに詳しく教えて貰って購入しました。

新しいことがやりたくなってしまう。真夏の日におでんのイベントをやったり。
若い頃は、同じ頃にオープンしたお店と自分の店を比べたり、料理通のお客さんが会話で別の店を話題にされることもあって、競争意識みたいなものがありました。
でも、ある時点から「自分がやりたいことを追求しよう」と吹っ切れました。そこから色んなことをやっています。
真夏の日におでんを提供したい、とイベントをやったら、大盛況でした。
まさかそこまで来られるとは思わず準備不足が祟ってしまいましたが。そこから何か思いついては、まず実際に取り組んでいます。
朝の営業をしようとか、深夜営業をやってみたりとか。割烹料理屋ですが、テイクアウトにチャレンジしたり。
仲の良い器屋さんと、作家さんと、酒屋さんの協力を得ながらペアリングのお酒を提供して3店舗でイベントをやるとか。
ちょっと違う業界の人と一緒にやると新しい刺激になって面白いです。飽き性なんですよね。新しいことがやりたくなってしまいます。
これからも規模の小さいお店だからこそ、味も体験も、面白いと思ったことにいつでもチャレンジしたい。それを楽しんでくださる方がいればありがたいですね。