コラム

鋼とステンレス鋼の包丁は結局どっちが良い?「セミステンレス」という第3の選択肢も|堺一文字光秀

鋼とステンレス鋼の包丁は結局どっちが良い?「セミステンレス」という第3の選択肢も|堺一文字光秀

鋼とステンレス鋼の包丁は結局どっちが良い?
「セミステンレス」という第3の選択肢も


「一生モノの包丁を買いたいけれど、ハガネとステンレスで迷っている……」
「鋼は切れるけど錆びるのが心配。でも、ステンレスは切れ味が物足りない?」

鋼(はがね)とステンレス鋼に悩む方に 鋼とステンレス鋼の違いや選び方をご紹介します。

また両者の特徴を最大限に生かした「第3の選択肢:セミステンレス」について徹底解説します。

1. 鋼(はがね)とステンレス鋼はどう違うの?

「柳刃包丁」「三徳包丁」など購入する包丁の種類が選択できましたら次に鋼材の選び方になります。

でも「鋼(はがね)」と「ステンレス鋼」はどう違うの?
またどう選んだらいいの?

そう迷われている方もまだまだ多いかと思います。

切れ味鋭く、研ぎやすい「鋼(はがね)」

白鋼や青鋼に代表される、伝統的な鋼材です。

  • 【メリット】 切れ味の上限が高く、身に吸い付くような鋭さがあり、砥石で研ぎやすく、自分好みの刃を付けやすい。

  • 【デメリット】 非常に錆びやすい。調理中もこまめに水分を拭き取る必要があり、手入れを怠るとすぐに変色する。


錆びに強い「ステンレス鋼」

銀三鋼やV金10号など、手入れが容易で扱いやすい。

  • 【メリット】 錆びに強く、手入れが容易で、衛生管理もしやすい。高級ステンレスは鋼に匹敵する切れ味を持つ。

  • 【デメリット】 鋼に比べると研ぎにくいものが多い。また、高級ステンレス鋼は鋼より高価になりがち。


特性 鋼(はがね) ステンレス鋼
耐食性(サビにくさ)
切れ味
切れ味の持続性
研ぎやすさ
主なメリット 最高の切れ味。
「自分で道具を育てる」楽しさを求める方に。
衛生的で管理が非常に楽。
メンテナンスに自信がない方に。

 

 

💡 プロのアドバイス:ステンレス鋼も「研げるし切れます。」

「ステンレスは切れない」というのは昔の話。現代の砥石と高品質な鋼材を組み合わせれば、ステンレスでも驚くほど鋭い刃がつきます。大切なのは、素材に合った手入れをすることです。

2. 鋼(はがね)とステンレス鋼のどっちを選べばいい?

鋼(はがね)が向いている人

  • ・最高の切れ味を体感したい方。
  • ・包丁研ぎを愉しみたい方。
  • ・鋼を鍛える伝統技術や文化的背景に共感したい方。

ステンレス鋼が向いている人

  • ・錆びなどメンテナンスに自信がない方。
  • ・ご家庭用で使用される方。
  • ・衛生管理が厳しい環境で使用される方。

3. 第3の選択肢:「セミステンレス」って知ってますか?

「鋼の切れ味は捨てがたいが、サビの手入れを少しでも楽にしたい」
そんな理想を形にしたのが、知る人ぞ知る「セミステンレス」という選択肢です。

クロム「5%」の絶妙なバランス

一般的なステンレスはクロムを10.5%以上含みますが、このセミステンレスはあえてその約半分(5%程度)に抑えています。

ステンレスの基準には満たないため「全くサビない」わけではありませんが、純粋な鋼に比べて酸化のスピードが圧倒的に遅く、かつ鋼特有の「切れ味」と「研ぎやすさ」に近づけているのが最大の特徴です。

こんな方におすすめ

  • 鋼に慣れてる方: 研ぎ心地や刃付けの鋭さは「鋼(ハガネ)」に近いのでメンテナンスが格段楽になります。

  • サビのケアを「少し楽」したい: 使用後のお手入れは出来るが、調理中に錆びや変色に対して面倒に感じている方。

  • ステンレス鋼へ切り替えを検討: 今まで鋼の包丁を使用してきていたが、そろそろステンレス鋼に切り替えたい、ただ切れ味に不安がある方。

※注意点:
「ステンレス」の名は付いていますが、組成としては鋼に近いため、使用後は水分を拭き取るなどの最低限のケアは必要です。

4.セミステンレス鋼の包丁一覧

「特鋼シリーズ」は炭素鋼とステンレス鋼の特性を最大限生かした包丁です。 切れ味の鋭さという鋼の特性を持ちながら、少量のクロム、タングステンを配合することにより防錆能力及び粘り強さが増します。 牛刀、ペティナイフ、筋引き、三徳包丁、骨スキなど豊富なラインナップを用意しております。

-特鋼牛刀-

特鋼牛刀




-特鋼ペティナイフ-

特鋼ペティナイフ




-特鋼三徳包丁-

特鋼三徳




-特鋼筋引き-

特鋼筋引き



-特鋼骨スキ-




特鋼骨スキ

研ぎを依頼する

70年以上プロの料理人を支え続けた、
職人の切れ味を体験してみませんか?
眠っているご家庭の包丁から形の崩れた包丁まで。

自分で研いでみる

ご自分で包丁を研いでみたい、腕を磨きたい方向けに、
研ぎ方を掲載しております。包丁の研ぎ方はこちら。