職人の目線 煌-Kirameki-シリーズについて
堺一文字光秀の包丁を研ぎ続けている職人の視点で商品紹介をする「職人の目線」
今では当たり前に見かけるようになってきたオールステンレス包丁。
和包丁をイメージさせるデザインと見た目の雰囲気を損なわない切れ味の良さで人気の包丁がこの「煌-Kirameki- 」シリーズになります。

和の趣きを感るオールステンレス包丁です。
オールステンレス包丁は元々はスプーンフォークを元に考えられたのが始まるだったので見た目のイメージが洋風デザインに見えてしまう事が多いのですが、煌シリーズは和牛刀を元にデザインされているので和包丁の和のイメージが強く感じられます。

和包丁の八角柄をイメージさせるハンドルが特徴
煌シリーズ最大の特徴と言えばこの六角のステンレスハンドルです。
各メーカーがオールステンレスの包丁を作り出してきましたが、洋包丁風のデザインが多かったため当社社長が新しく和食料理人の人向けに作ろうと思いついたのが始まりです。
和包丁に昔からこだわってきた堺一文字光秀にはぴったりのイメージのデザインだと思います。

和食の世界でも牛刀を使うことが多くなってきましたね。
和食の料理人の世界でも使い勝手のいい牛刀を使う人が増えてきたため、和牛刀という和食料理人向けの牛刀が多くなってきました。
ただ和牛刀の弱点は天然木材なので衛生管理の問題上、使用できないケースが増えてきています。
その時のためのオールステンレス包丁ですし、独特な和包丁のイメージが生かされたこの煌-kirameki-シリーズは和食の飲食店にもマッチするデザインです。

刃にも妥協はしていません。
ただ研ぐ側から言わせてもらうと当社のモノコックシリーズを含めて各メーカーのオールステンレス包丁は刃が柔らかい物ばかりです。
もちろん硬ければいいという訳ではないのですが、もう少し硬ければよかったなと感じることが多いです。
そんな中でこの煌-kirameki-見た目だけなく中身にもこだわっており、堺一文字光秀の洋包丁の中で昔から販売実績のあったGラインシリーズのv金1号を使用しており、そのクオリティーの高さは織り込み済です。
Gラインシリーズについてはこちらで解説していますので見てみてください。

研いだ感触は?
実際研いだ感触としましては、v金1号特有のカチッとした硬さをしっかりと感じます。
ステンレス鋼特有のねばっとした(ぐにゃっとした?)切れ味ではなく、シャッと切れる感触は鋼に近い切れ味に思えます。
ただGラインシリーズと研ぎ比べると、たまに硬度が甘く感じるときもあります。
これは溶接の問題もあると思いますが、元が十分すぎるくらいの硬度がありますし、逆を言えば研ぎやすいメリットが出てきます。