和包丁

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和包丁

和包丁の選び方

鋼?ステンレス?


鋼材の特性上、同じ値段であれば鋼の方が切れ味が長持ちし、また砥石へのかかりが良いです。使ったら水気を取り、使用後にはしっかり乾燥させる必要があります。一見面倒なように思えますが、すぐに癖になります。意外と苦にはなりませんし、作業後にケアをしているとどんどん愛着が湧いてきます。

ただ時間的に錆びのケアができない、という場合はステンレスにしておいた方が良いでしょう。最近はステンレスも非常に性能が上がっており、銀三鋼であれば鍛造で粘りも出てくるため、切れ味は鋼に近いです。また、牛刀でおなじみのVG10も食材に食い込むような独特な切れ方をし、高級ステンレスとしての実力をぜひお試しいただきたいところです。

ステンレスであろうと鋼であろうと、大事に扱うことが長持ちさせる秘訣です。

高い包丁は何が違うの?

同じ鋼材でも大きく価格が違うものがあります。弊社でも、同じ鋼材で異なるシリーズを揃えております。食材が同じでも、料理の味がかわるように、同じ鋼材をどう仕上げるかで性能が変わります。

一文字厨器は、天下の台所、大阪の厳しい料理人の要求に応え続けてきました。初回無料、使用期限無しの研ぎ券をお渡しし、メンテナンスでお預かりした包丁は最低でも4本以上の砥石を手研ぎで当てております。難波駅徒歩10分以内、という立地の良さも手伝い、お褒めの言葉と、有難いご意見を半世紀以上頂き続けています。

たくさんの包丁を安く作ろうと思えば、鋼材づくり、鍛造、刃付けそれぞれの段階で工程を減らせば良いのですが、たとえ数が回らなくても「切れ味」にこだわって参りました。少しでも品質を落とせばすぐにご指摘が来る環境で、「この商品は良い」というものだけを集めて、今では2000以上の種類を常時揃える、おそらく世界唯一の場所となりました。たくさんの堺の職人と毎日のように話し合い、鍛造の工程にもこだわり、刃付けも、切れ味が良く出る薄さに仕上げてあります。65年間、天下の台所、難波で一流の料理人と、堺の一流の職人との対話を重ねてきた技術を積み重ねたからこその品質です。

勿論、鋼材にもランクがありますのでお値段が上がれば上がるほど性能は良くなります。が、同じ鋼材、同じ値段の包丁であっても、ぜひ同じ板場にいるほかの方の包丁と比べてみてください。きっと「一文字で買ってよかった」とご満足いただけると思います。
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